JR中央線武蔵小金井駅から国分寺駅に向かうウォーキングコースです。
「水と癒やし」をテーマに地元民の目線で組み立ててみました。
所要時間 約4時間30分
移動距離 約4km
予算 一人あたり3,000円程度(昼食代・お茶代)
持参するとよいもの 黄金の水を汲むための水筒や空のペットボトル
タイムスケジュールの一例
10:50 武蔵小金井駅 中央改札集合
11:00 ①カレーの店「プーさん」でランチ(11:45 出発)
11:50 ②「黄金の水」&「プランクスコーヒー」(12:00 出発)
12:10 ③「滄浪泉園」を散策(12:30 出発)
12:35 ④「環境楽習館」を見学(13:00 出発)
13:05 ⑤「はけうえ遺跡」
13:10 ⑥野川着 桜を見ながら川沿い・⑦湧水の道を散策
13:25 ⑧貫井神社着 お参り、境内散策(13:55 出発)
14:05 ⑨ピーナツハウス ディスプレー
14:10 ⑩胡桃堂喫茶店(15:10 出発)
15:20 国分寺駅 解散
地図
Googleマップ
①行列のできるカレーの名店「プーさん」
創業1980年。小金井を代表するカレーの名店です。
「多種類の野菜、果物をソースのベースに20種類近い香辛料(漢方薬と共通するものも多い)を使用し、油を使わずに仕上げたカレーです。」(メニューの説明より)
ここのカレーはカレーというよりも「プーさんカレー」という美味しい食べ物だと思っています。
お昼時には行列するので、11時の開店と同時に入りたいところ。
おすすめは素揚げした野菜がどばっと入った野菜カレーのシリーズ。
ピーマンってこんなに美味しかったっけ?ブロッコリーも甘くて香ばしい!
普段食べ慣れているはずの野菜がここのカレーに出会うと見違えるほどの美味しさに変身します。
レギュラーサイズはかなり量があるので自信のない人はプチサイズがおすすめ。
辛さは極辛、辛、普通、甘口、極甘、の5段階。
最近は少しマイルドになってきたように感じますが、極甘でも普通に比べると結構辛めです。
辛いのが苦手な人や、子供さん向けにヤングカレーというメニューもあります。
こちらは一般家庭のカレーテイストです。
また、食後にサービスで飲み物かアイスが付きますので注文する際には選んでおくとスムーズです。
アイスはその日によって内容が変わります。今回はラムレーズンのアイスクリームでした。
店員さんに今日のアイスはなんですか?と尋ねると教えてもらえます。
別のブログ記事にプーさんについて書きました
②その価値黄金級「黄金(こがね)の水」
2006年、商店街の地域活性化の一環として掘られた井戸です。
小金井の地名は、黄金に値する水が湧き出す地ということから、黄金の井、小金井となった、とも言われているそうです(諸説あり)
そんな名前を冠した井戸。地下100メートルから汲み上げているとのこと。
ビジターはコップ一杯分の試飲ができので、空のペットボトルに汲ませてもらいました。
ペットボトルをゆすぐときは左の水道水を使う
本格的に利用したい場合は、登録制になっていて、近くの「菊屋文具店」か小金井通り沿いの「かごや書店」で500円を払うと水栓カギ(蛇口の回すところ)を購入することができます。
今回、水栓カギの購入をしようと思ったのですが、日曜日に訪れたときには、かごや書店は定休日。
菊屋文具店は3/7まで臨時休業とのことでした。
③静寂に包まれる森の庭園「滄浪泉園」
樹木に囲まれたネイチャー感がとても癒やされる空間です。
もともとは個人の別荘の庭園だったものを東京都が買い取って市が管理している自然緑地です。
園内には「はけ」と呼ばれる国分寺崖線の段丘から湧き出る水が作った池があり、水琴窟からはいい音色が聞こえてきました。
「滄浪泉園」を命名したのは犬養毅。入り口にある石の門標は犬養の直筆を写したものだそうです。
滄浪泉園
042-385-2644(滄浪泉園管理事務所)
小金井市貫井南町三丁目2番28号
入園料
15歳以上100円
6歳以上15歳未満及び60歳以上50円
心身障害者及びその付添人50円
休園日 毎週火曜日及び年末年始(12月28日から1月4日まで)
④気持ちが優しくなれるエコな生活「環境楽習館」
環境楽習館は、環境にやさしい仕組みを取り入れたモデルハウス的な施設です。
市のHPによりますと「環境楽習館は、身近な自然の力を活用し、暮らしの負荷を低減する公共施設です。」とあります。
雨水や風や太陽光などの自然エネルギーをそのまま冷暖房に利用する仕組を体験することができる施設です。
自分が訪れたときには係のおじさんが詳しく丁寧に説明してくれました。
小金井市環境楽習館
042‐381‐5006
東京都小金井市貫井南町3-2-16
休館日 火曜日(ただし祝日の場合は開館。翌日休館)
開館時間 9時~17時
管理運営支援 NPO法人 こがねい環境ネットワーク
⑤地元の大先輩に敬意を払い「はけうえ遺跡」
滄浪泉園のところでも書きましたが、ここらへん一帯は太古の昔、多摩川が削った崖、国分寺崖線が連なっていて、その崖のことを「はけ」と呼んでいます。
はけは大地に染み込んだ雨水が湧き水として流れ出る出口となっていて、その水を利用するために、縄文人がこの場所に住んでいたそうです。
この場所の下の貫井トンネルを作る際に遺跡の調査が行われ、住居跡が発見されました。
ここから西に200メートル程先にある、小金井第四小学校の敷地でも遺跡が発掘されていて、自分が通っていた頃には校庭の隅っこに土器のかけらがのようなものが落ちていて、小学生の自分は拾い集めたものでした。
今となっては本物だったのかどうかわかりません。
⑥桜見物の穴場「野川&湧水の道」
野川は市内を東西に流れる小さな川です。
河川敷が整備され、川岸を歩けるようになっています
土の大地を踏みしめて散歩をする感覚はなんだか新鮮です。
このあたりは川の両岸に桜の木が植えられていて、春には桜のトンネルとなります。
新緑の季節には水辺の花が咲き乱れ、夏には子どもたちが水遊びをしています。
湧水の道は、小川の流れる小道になっていて、ザリガニ釣りをする子どもたちをよく見かけます。
⑦凛とした空気漂うパワースポット「貫井神社」
住宅街の中にある、とても静かで美しい神社です。
境内の奥からは湧き水が流れ出て池に注いでいます。
池にかかる朱塗りの欄干の太鼓橋。境内の玉砂利。背後の森から聞こえてくる鳥のさえずり。
この場所だけ張り詰めた神聖な空気がながれ、こころが浄化されていくような気持ちを感じるらしいです。
⑨一風変わった不思議スポット「ピーナツハウス」
一風変わった飲み屋さん「ピーナツハウス」
店の正面にあるディスプレイ
下のボタンを押すと動き始めます。
お試しあれ
⑩本と語らえる安らぎの空間「胡桃堂喫茶店」
歩き疲れてきた頃合い。
このへんでひと休憩。
西国分寺の人気カフェ「クルミドコーヒー」の2号店。
とても落ち着く空間です。
店内には本棚があって、たくさんの本が置かれています。
この本は、自由に手にとって読んでもよいとのこと。
とりわけ、人気のおしゃれなカフェ、長居するのがなんだか申し訳なく思ってしまうところです。
しかし、不思議なもので本がたくさんおかれていることで、長居してもいいんだよ、という声が本から囁かれている気になってくる。
そんなところも落ち着いた雰囲気の要素になっているのかなと勝手に思ってしまいます。
まとめ
坂の多い街小金井市。
その実態は太古の昔、多摩川が削った段丘でした。
段丘のキワからは大地に染み込んだ雨水が湧き水として流れ出る出口になっています。
縄文の昔からこの地に人が住み、水を崇め、水を大切にしてきたしてきた歴史がありました。
「水と癒やし」を巡る旅はいかがでしたでしょうか。
休日のひととき、リフレッシュして明日への活力につながれば幸いです。
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