【国分寺散歩】お鷹の道とカフェ巡りの旅

ウォーキングコース
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「国分寺ならでは」を楽しんでもらえるような散歩コースを考えてみた。

国分寺駅からお鷹の道、武蔵国分寺跡、クルミドコーヒー、姿見の池を回って国分寺に戻るお散歩コース。

湧き水と自然に癒やされ、古代ロマンに思いを馳せ、素敵なカフェを堪能してもらえればと思う。

歩く距離:6.1km

所要時間 5時間10分

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タイムスケジュールの一例

10:45 国分寺駅改札 集合
10:50 国分寺甚五郎でランチ(滞在0:45)
11:50 一里塚第2交差点通過
12:00 お鷹の道・真姿の池(滞在0:20)
12:25 お鷹の道湧水園(滞在0:30)
12:55 おたカフェ(滞在0:30)
13:30 武蔵国分寺跡(滞在0:20)
13:50 武蔵国分寺公園(滞在0:20)
14:20 クルミドコーヒー(滞在0:45)
15:10 日影山・姿見の池(滞在0:20)
15:35 三角地帯の家(滞在0:05)
15:45 だんごの輪島(滞在0:05)
15:55 国分寺駅 解散

ランチは「国分寺甚五郎」で武蔵野うどんを堪能

国分寺甚五郎
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ランチは武蔵野うどんが食べられる「国分寺甚五郎」をチョイスしてみた。

ここのお店では、うどんもそばも自家製で手打ちで作っている。

麺は太く、とてもコシが強いのが特徴だ。

つるつる喉越しを楽しむというよりも、ずっしりとした力強い歯ごたえを楽しむ、そんな感じのうどんだ。

「武蔵野うどんの基本的な食べ方は、あったかい肉汁につめたい麺をつけて食べるスタイルです!」

と、メニューにある。

最近、よく武蔵野うどんという言葉を耳にするようになった。

この辺のうどんがご当地グルメだとは特に意識はしていなかったが、実家で出てくる蕎麦のつけ汁にも豚肉が入っていたりする。

甚五郎のうどん 太くて腰がとても強く噛みごたえがある
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肉づけのうどんとそばの合盛り 量は普通盛り、 850円

普通盛りでも結構な量がある。

噛みごたえがあるのでそれも相まって量が多く感じるのかもしれない。

自分は普通盛りを頼んだが、少食な人は小盛りを検討してもいい。

甚五郎メニュー はじめてのお客様は、鴨汁か肉づけがオススメとのこと
甚五郎どんぶりメニュー
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一里塚の謎

一里塚第2交差点の信号
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次の目的地、「お鷹の道・真姿の池湧水群」を目指して南下する。

国分寺街道とぶつかったところが「一里塚第2」交差点だ。

かつては一里塚があったのでそう呼ばれているらしいが、現在、一里塚自体は存在しない。

延宝6年(1678年)に書かれた「国分寺村古絵図」には一里塚の場所が描かれている。(この絵図は後ほど行くお鷹の道湧水園で展示されている)

実際に一里塚のあった場所はこの交差点よりももう少し先の「東元町三丁目」という交差点の角付近だったようだ。

ここの続きはの一里の地点は小平にある二ツ塚になるのか。

ちなみに国分寺街道の起点の大國魂神社からは2.5キロしかなく、一里(約3.9キロ)には満たない。

そんな350年前の人々の暮らしに思いを馳せながら次を目指して歩いていく。

「一里塚第2」交差点

国分寺の一里塚については別記事を書いたので興味あればそちらも見てもらいたい。

お鷹の道・真姿の池湧水群

国分寺街道を右折して案内表示に従いながら「お鷹の道」を目指す。

湧水群という名前からも分かる通り、この辺はあちこちから水が湧き出す。

湧き出した水が集められ池ができ、水路には清らかな水が流れている。

水路沿いには小道が作られていて、散策できるようになっている。

手を加え過ぎず、かといって自然過ぎず、程よい具合にひなびた景観を醸しだしている。

お鷹の道

江戸時代、このあたりは尾張徳川家の鷹場とされていたことから「お鷹の道」と名付けたらしい。

なかなか素敵なネーミングである。

鷹狩というと、豊かな自然があり、清らかな小川が流れ、大自然の中で行われていた狩猟というイメージ。

そんな第一印象を決めてしまうのだからネーミングはとても大切だ。

***

水路沿いの農家の庭先には野菜の直売所が設けられている。

農家のおじさんが、ちょうど野菜を並べているところに出くわした。

「お写真撮らせてもらっていいですか?」

と、尋ねると

「恥ずかしくて真っ赤になっちゃうよー」と、真っ赤に色付いた赤蕪を手に取ってにこやかに見せてくれた。

持ちネタなのだろか、こんなやり取りもほのぼの楽しい。

写真は快く許可いただいた。

昔はここで野菜を洗ったりスイカを冷やしたりしていたのかな、なんて想像できるような、どこか懐かしい素朴な「お鷹の道」であった。

真姿の池と祠

「お鷹の道・真姿の池湧水群」

一粒で三度美味しい「お鷹の道湧水園」

お鷹の道をさらに奥に進むと「お鷹の道湧水園」がある。

古民家 + 自然のお庭 + 資料館 をあわせたような施設だ。

一粒で三度美味しい。

園の入り口は風格のある立派な門になっていて周囲の雰囲気にとても馴染んでいる。

お鷹の道湧水園入り口の門

門自体が長屋門という住居+門で構成された貴重な建築物で、内部の和室や納戸が見学できる。

2階には、この家の住人であった旧本多家の資料や国分寺村の資料が展示されている。

「一里塚の謎」のところで紹介した国分寺村の古絵図もここにパネルが展示されている。

園の庭には湧き水の湧き出し口があって、流れ出た水が池を作っている。

お鷹の道湧水園の池

国分寺崖線の自然を生かした作りになっていてネイチャー感あふれる木々に囲まれた庭園になっている。

敷地内に併設されている「武蔵国分寺跡資料館」には武蔵国分寺跡から出土した遺跡が数多く展示されていて実際の出土品を見ながらこの地域の1300年の歴史を感じることができる。

資料館に展示されている、武蔵国分寺跡から出土した鐙瓦(あぶみがわら)はちょっと可愛いデザイン
こちらはあぶみ瓦をモチーフにした西国分寺のゆるきゃら にしこくん

こういった資料館は、一見ちょっと退屈に思えてしまうが、積極的に情報を取り入れることで、旅の満足感を高めてくれるものだと思っている。

例えば、レストランで出された料理をただそのまま食べるのと、こだわりの食材や特別な調理法の説明を受けてから食べるのとでは、同じものを食べたとしても味の感じ方が変わってくる。

情報を知っているのと知らないのとでは同じものを見ても感じ方が変わってくるのである。

こういった資料館も観光地を周る前に見ておくと、その後に見るものの見え方がかわってくる。

できれば早い段階でみておくのがいいのかもしれない。

ここらへんでひと休憩「史跡の駅 おたカフェ」

史跡の駅 おたカフェ
史跡の駅 おたカフェ

お鷹の道湧水園の向かい側、史跡に囲まれたところにカフェがある。

色々と見てまわってきたのでここいら辺で、ひと休憩。

テラス席もあるが、この日はまだちょっと寒かったので店内へ。

窓辺の席でブルーベリーチーズケーキとともに、青空の映り込んだコーヒーをいただく。

おたカフェのコーヒーとチーズケーキ
おたカフェのコーヒーとチーズケーキ

疫病退散の願いを込めて「武蔵国分寺跡」

武蔵国分寺跡

「奈良時代、聖武天皇は疫病や災害を鎮めるために東大寺に大仏を建て、全国に国分寺というお寺を建立(こんりゅう)した」

歴史の教科書で習った一節である。

その国分寺が1300年近く前、この場所に建っていた。

疫病や災害を鎮めるために。

台風や地震そしてコロナに襲われている現代、世が世なら再び大仏や国分寺を建ててもいいレベルではないか、この場所に来てしみじみ思う。

市民の憩いの場「武蔵国分寺公園」

お鷹の道から北側の国分寺崖線の坂を登ると「武蔵国分寺公園」に出る。

「武蔵国分寺公園」はとても広い公園で、森あり、広場あり、噴水あり、で歩いていて飽きない。

せっかくなので、次のエリアに向かう途中、公園の中を歩くことにする。

武蔵国分寺公園 円形広場
武蔵国分寺公園の雑木林

公園の西側、もう少しで西国分寺駅というところに、やたらと幅の広い歩道がある。

これは「東山道武蔵路跡(とうざんどうむさしみち)」と言う奈良時代の道があった場所で、武蔵国府の府中と上野国、下野国と繋がっていたそうな。

非常に貴重な発見らしいのだが、非常に地味な遺跡なのであまり人の目を引かないのはちょっと切なさを感じる。

東山道武蔵路遺構再生展示施設

森のリスさんのおもてなし「クルミドコーヒー」

西国分寺 クルミドコーヒー
西国分寺 クルミドコーヒー

ある日、森で迷っていると、目の前に穴の開いた大きの木がありました。
穴に入ってみると、クルミがたくさん詰まったリスさんのおうちでした。

そんな感じのカフェ。

『こどもたちのためのカフェ、クルミドコーヒー。
小さなキミと、小さかったキミへ。』

というのがコンセプト。

内装、小物、メニュー、店内にあるすべてのものが可愛くて、そのコンセプトが貫かれている。

例えば、案内されたのは木の上に作られた秘密基地のような小屋の中の席。

そこにあるのは子供サイズのかわいいイス。

子どもサイズのかわいいイス

こんなこだわりが各所に散りばめられている。

なんだかディズニーランドで受けるおもてなしのような、そんなホスピタリティを感じてしまう。

「小さかったキミ、今はいろいろあって大変だと思うけど、今日は子供に戻ってここでくつろいでいってね。」

そんなリスさんたちからの声が聞こえて来るようで、ホッとできる空間だ。

洗練された大人のカフェにはない、洗練された癒やしがそこにはあった。

マグカップコーヒーとクルミドレアチーズ ナッツとはちみつをかけていただく
ロゴもかわいい
テーブルにおいてあるクルミはひとつ頂けるようだ、リスさんからのプレゼントかな
楽しい仕掛けがいっぱいの空間

のんびり「日影山」と「姿見の池」

西国分寺駅を出て、府中街道を渡って路地にはいる。

と、突然森に出くわす。

「日影山」という山、というか高さ数メートル?の丘である。

雑木林のその丘は散策道もあり、ちょっとしたピクニック気分である。

自然を感じながら土を踏みしめて歩く感覚が楽しい。

日影山の雑木林

雑木林の中を進んでいくと、中央線の線路が見渡せる場所に辿り着く。

冬場の散歩の特権で草木の葉が茂ってない分よく見渡せる。

撮り鉄でないのだが、無駄に電車の動画などを撮ってしまった。

日影山からの中央線の動画

「日影山」を下山。するとすぐに水路にぶつかる。

ここもお鷹の道に負けず劣らず素敵な水路だ。

水路を辿ると「姿見の池」に繋がっている。

姿見の池

池にはカモが泳ぎ、しきりに何かをついばんでいた。

そこには静かで、のどかで、のんびりとした穏やかな空気が漂っていた。

かつて村上春樹が住んでいた「三角地帯」の家

村上春樹が住んでいた三角地帯の家

以前、作家の村上春樹さんが住んでいたという家。

短編小説『チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏』のなかにそのことについて書かれている。

ウィキペディアからの要約を載せる。

我々はその土地を「三角地帯」と呼んでいた。「三角地帯」の両脇には二種類の鉄道線路が走っていた。ひとつは国鉄線で、もうひとつは私鉄線である。その二つの鉄道線路はしばらく併走してから、くさびの先端を分岐点として、ひき裂かれるように不自然な角度で北と南に別れるのだ。
「僕」と妻がわざわざそのような場所を選んで住んだのは一にも二にも家賃が安かったからだ。電車が通っているあいだはお互いの話は聞こえなかった。静かになって我々が話しはじめると、またすぐに次の電車がやってきた。そういうのってコミュニケーションの分断というか、すごくジャン=リュック・ゴダール風だ。
四月には鉄道のストライキが何日かあった。ストライキがあると本当に幸せだった。「僕」と彼女は猫を抱いて線路に降り、ひなたぼっこをした。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
三角地帯の脇を通る西武国分寺線

また、いたずらに撮り鉄。

「三角地帯」

国分寺みやげといえば「だんごの輪島」

だんごの輪島

プロボクシング元世界チャンピオン輪島功一さんのだんご屋さん。

地元のお土産として持っていくと、なにかと話のネタになる。

だんご自体も美味しいので地元で長いこと愛されているお店。

国分寺散歩のお土産にいかがだろうか。

または、先にここに寄って、テイクアウトして、散歩の途中、武蔵国分寺公園あたりでのんびり食べてもいいかもしれない。(そのあとカフェに行くけど)

磯辺だんご 80円

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